ポッドキャスト業界とアイマス動画業界が似てきた

ということで、約一ヶ月ぶりにポッドキャストに関するエントリーでございます。
相変わらずアイマス動画の話でもあるんですけどね。
えー、ちなみに、ここ最近アイマス動画の記事でこのサイトを知られた方にご説明いたしますと、ポッドキャストというのは、平たく言えば個人で配信するweb上のラジオ番組のことです。
なんか色々ややこしい言葉なんですけど、とりあえずそういうモノだとご理解いただければ大丈夫です。
iPodとかで聴けたりもするんですけど、まあ別に知らなくても生きていけるでゴワス。
で、例えば、だらだらじおなんて番組がありまして・・・宣伝乙。
わりと面白いので是非・・・宣伝乙乙。


で、そのポッドキャストアイマス動画の・・・
あー、もしかしてアイマス動画の説明もしといた方がいいんでしょうか。


アイマス動画=「アイドルマスター」という、アイドルを育てる家庭用ゲームの、歌って踊るステージのシーンを加工・編集して、ニコニコ動画というYouTubeみたいな所で、みんなに見せびらかすために作られる動画作品のこと。
7割ぐらいあってる。


でね、アイマス動画の世界がポッドキャストの世界に似てきたんです。
どう似てきたか。列記してみましょう。


☆個人ブランドが確立されてきた
いわゆる大物と言われる人物が、アイマス動画の世界で確固たる地位を築き始めました。
アイマス動画を作る人のことを、○○P(プロデューサーのPね)と言うんですが、そのP毎に固定のファンがついているわけです。
なので、有名なPが作品をUPすると、とりあえずドーンと再生数が伸びて、それにつられてより伸びる&新規のファンを獲得するという現象が顕著になってきました。
レッツ格差社会ってやつです。
同じクオリティの作品であっても、有名Pと新人Pでは、再生数に10〜30倍の差がつくのが現状です。(数字は適当)
ましてや、新人Pの技量は有名Pに及ばないわけですから、この格差はもっと大きくなるわけですが。
ポッドキャストでいうならば、これは新しい番組を有名ポッドキャスターが始める場合とよく似ていると思います。


☆UPされる作品数がどんどん増えてきた
つい一昔前までは、その日のうちにUPされたアイマス動画を全てチェックすることが出来ました。
時間だけはおいちゃんあっからな
でも最近はもう無理です。
チェック出来なくなるとどうなるか?
そうです、再生数が多いものや、ランキング(アイマス動画の世界には、週刊アイドルマスターランキングを始めとする、各種ランキング番組が存在しています。恐ろしいことに無償でみなさんやってます。ありがとう、本当にありがとう)に頼ったつまみ食いしか出来なくなります。
おいちゃんぐらいアイマス動画を見続けて鼻が利くようになると話は別なのですが、なんか悲しい自慢なんですが、やはり全体的に公平な世界ではなくなってきていると感じるわけです。
これまたポッドキャストの世界とよく似てきていると思いませんか?


☆プロが参入し始めた
もともとアイマス動画の世界は、ゲームは持ってるけど動画の編集技術なんて全然0な人たちが、0から作品を作り出し、それを大きな「アイドルマスター大好き仲間」という愛でもって視聴者が見守るという世界でした。
スタートが0だったからこそ、たった数ヶ月で格段の進化を遂げたと言われる世界ではあるのですが、冷静な目で見れば、ようやくweb上に溢れる動画製作技術のレヴェルに達し始めたというのが現状です。
そんな世界に、ここ最近「プロ」と言われる人達が参入してきました。
例えば、その道でメシを食っている人。
例えば、趣味でやっていて固定ファンを掴んでいた人。
彼らはその圧倒的な技術力とノウハウや、もともとのファンの力もあって一躍アイマス動画界のスターダムにのし上がりました。
古くからのアイマス動画ファンや製作者に共通する概念として、「古き良きアイマス動画」というものがあるのですが、そういう発想自体、技術では敵わない彼らプロに対するアンチテーゼ・・・や、違うな。
なんかそういう言葉あったよね?
えー、それだと言わざるを得ません。どれやねん
これまたポッドキャストの世界で考えると、芸能人(特にラジオ番組を持っている人たち)が参入してきたときと状況が良く似ています。
そりゃ、素人の番組より伊集院さんや爆笑問題を聴くわなあってなもんです。
と、ここまで書いといてなんなんですが、意外とどちらの世界も「素人VSプロ」の格差はそんなになかったりします。
ただ、それは「地位を築いた素人VSプロ」の話であって、「実績がない素人VSプロ」では全然お話にならないのも、また事実なわけで。
どちらかというと、ポッドキャストの方が状況的にはキツイかなあ。
アイマス動画の世界では、実際に見てみるまで「プロ」かどうかわかりませんが、ポッドキャストの世界はパッと見でわかりますから。
なんせ奴らブラウン管の世界の住人ですからねえ・・・。


はい、いかがだったでしょうか。
アイマス動画の世界が、ポッドキャストの世界の状況によく似てきたというお話でした。
ただ、アイマス動画の世界の方が健全な状態を保ってはいます。
まず、派閥がない。あくまで今のところは、ですが
今後そういう流れが出てくることは必然であるとしても、今のところは存在していません。
あれですねえ、今後、○○派みたいなタグが動画に付いたりするんだろうなあ。
正直ちょっと嫌だなあ
でもまあ、当分先のことになるとは思うんですが。
何でかって言うと、彼ら動画製作者は、その多くが個人としてのブログなりなんなりを持っていません。
持っている人もいますが、全体から見ればごく少数ですし、何より我らポッドキャスト製作者は、ポッドキャストを配信するにあたって必然的にブログなりHPなりを持たざるを得ないわけで、、、、
って何か違うな
うーん、パス。この話題パス。
この、「何か違うな」ってこういうことだろ!なんとなくわかるよ!
とあなたが思ってくれることを期待したい。
まあいいじゃない。どうせいずれアイマス動画の世界にも派閥は出来るんだから。
はっはっは


で、個人的には、そのような派閥が形づくられた時に、視聴者層がどのような反応をコメントに残すのかがわと楽しみだったりします。
無記名制であり、大きく外部に開かれており、なおかつ定期的に荒らしが訪れる状況でありながらも、全体的には「アイドルマスター大好き仲間」の愛で支えられてるわけで、どのような反応でもってそれが迎えられるのかなあと興味は尽きません。
って下世話な話だなオイ


あ、も一つ。
アイマス動画の世界は、本当にスゴイのを作れば絶対に認められます。
これは別に、ポッドキャストの世界がそうじゃないと言ってるわけではなくて、システム的に情報の伝播力が全然違うというお話です。
コメントがついた動画は、その瞬間ニコニコ動画のトップページやカテゴリのトップにそのコメントが読める形で表示されます。
もしそれが、「うわ!すげえ!」という内容のものなら「どれ、そんないすごいなら見てみるか」となるわけで、そういう連鎖が化け物みたいな再生数につながっていくわけです。
(このコメントが見えるシステムが、有名Pの作品が伸びる原因の一つにもなっています。例えば、「○○Pと聞いてやってきました」と書かれていて、そのPのファンなら絶対見ますよね?)
で、当然、コメントと同時に表示される画像や説明文もカッチョイイにこしたことはない(ここら辺も有名Pは上手い。さすがだ)んですが、この世で一番強力な宣伝は「誰かがそれを誉めているシーンを目の当たりにすること」です。
多くの人が誉めてれば、とりあえず見たくなるのが人情ってなもんです。
そういう「口コミシステム」を、自然な形で再現するニコニコ動画(ひいてはアイマス動画)のすばらしさ、逆に言えば全然そういうシステムがないポッドキャストポータルサイトの不甲斐なさったらどういうことだ!
何か考えてくれ!金くれたら協力するぞ!


はい、いつもの展開で終わり〜


関連サイト内リンク
なぜニコニコ動画は成功したのか -でもってその先にあるものについて-