ニ日目


さあ、自らの姿を鏡に映してみよう。
そこに映るのはただの村人か、それとも血に飢えた人狼か。
例え人狼でも、多人数で立ち向かえば怖くはない。
問題は、だれが人狼なのかという事だ。
占い師の能力を持つ人間ならば、それを見破れるだろう。


どうやらこの中には、村人が5名、人狼が2名、占い師が1名、霊能者が1名、狂人が1名、狩人が1名いるようだ。


美希:うう、ミキ、まだ眠いの。あ、なんか書いてあるね。どれどれ、あなたは‥‥


律子:ちょっとストップ!自分に与えられた能力は安易に言っちゃ駄目よ!それを探っていくのが面白いゲームなんだから。みんなもわかった?ま、いずれ言わなきゃならないタイミングがあるんだけど、それはおいおい各自で考えてね。そこらへんは、ちゃんと勉強してきたわよね?
(ま、美希の能力は決まってるんだけどね。ハマリ役すぎて、これだけはプロデューサーと相談して決めちゃったのよねえ。美希、あなたの犠牲は無駄にはしないわ‥‥!)


千早:確かにいくつかの過去ログ?だったかしら‥‥は読んできたけど、律子、私にはちょっと難しかったわ。


春香:うんうん、だよねだよね千早ちゃん。自分の能力がわかっても、どう振舞ったらいいのか、ちょっとピンとこないよね。律子さん、どうしたらいいんでしょうか。過去ログを読んで、このゲームの面白さはわかったつもりなんですけど‥‥。


律子:ふふふ。ここからが、このゲームの本当の面白さがわかるのよ。少し時間をとるから、過去ログをもう一度読んできて。ただし、今自分に割り振られた能力と同じ人の行動に、特に注意すること。ありていに言えば、その人の真似をしちゃえばいいってわけ。各能力の人が上手く行動した過去ログを用意して読んでもらったはずだから、バッチリ参考にしちゃってね。


やよい:わかりました!さっそく読んできます!うう、でも、難しい漢字が多かったから、ちょっと理解できないかもです‥‥。


あずさ:私も、面白くて用意していただいた過去ログ以外もどんどん読んでしまったんですけど、専門的な言葉が多くて苦労しちゃいました〜。


律子:(‥‥あずささん、こういうドロドロした感じが好きなのね。なんとなく納得できるところが怖いわ)そうですね、確かにこの人狼BBSって、専門用語が多くて難しいですけど、みんなに渡した過去ログは初期のロールプレイ中心のものですから、そんなに難しい用語は使われてないはずです。漢字が多いのは、まあ仕方ないわね。年齢層が高いゲームだし。プロデューサー、ちょっとやよいと一緒に読んできてあげてください。亜美と真美は‥‥そうね、社長と小鳥さんにお願いしてもいいでしょうか?


亜美:社長よろー。


真美:じゃあ真美はピヨちゃんよろー。


真:ふんふん、なるほど‥‥。3日目のこのセリフが後で生きてきたって感じかな‥‥カッコイイなぁ‥‥


伊織:キー!コイツむかつくわ!引っ掻き回すだけ引っ掻き回して、全然役に立ってないじゃない!まったく、自己中心的すぎるってのも困りもんよね!


雪歩:こここ、こんな状況になったら、私、とても頑張れません‥‥穴掘って埋まっちゃいますぅ‥‥凄いなぁ‥‥


律子:(よしよし、みんな自分に置き換えて熱中してるみたいね。美希は‥‥寝てるわね。ま、問題ないっちゃ問題ないのよねえ)はい、それじゃ一時中断ね。みんな帰ってきたら、ロールプレイ重視で頼むわよ。アイドルにも演技力がないと生き残れない時代なんだから、レッスンだと思ってしっかりのめりこんでちょうだいね。


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