たまにはこんな話


だらだらじおのそもそもの始まりは、僕のリハビリが目的でした。
笑い話にするには、あと20〜30年かかりそうな出来事が2年と半年前に起こりまして、その前後の記憶がほとんどありません。
気がつくと、僕はよっちさん相手にラジオを録っていました。
当時、データをパソコンに取り込んでmp3に変換するなんて知識は持ってなかったので、音源をカセットテープにとって何度も何度も1人で聴いていました。
ラジオの中で、僕はとても楽しそうに笑っていました。
僕は少しずつ、失ったものがある以上完全に以前の僕ではないけれど、僕を取り戻していきました。


「笑うのが好きだ。人が笑っているのが一番好きだ」という自分を。


そして、やっと僕は気付けました。
僕には、この世で知る限り最も繊細で最も人間のクズで、だからこそ最も僕を笑わせてくれる人間がいるじゃないか、ということを。
このラジオを、世に出そう。
あの男なら、きっと大丈夫。
万人に笑ってもらえないかもしれないけど、きっとどこかにいる「誰か」を見つけてくれるはずだ。
僕らの「仲間」を。


僕らは、優しい人が好きです。
「優しい」=「心が弱い」ということを理解し、それでもそんな自分を嫌いになれない、そんな少しナルシストでお茶目な人が好きです。
そういう人が、好きになってくれるような番組にしよう、とずっと考えてやってきています。
僕らはこのとおりダメ人間なので、だらだらじおを好きでいてくれる人に悲しい思いをさせてしまうことが多々あります。
いつもいつも、
「この部分は残しても大丈夫だろうか。誰かを楽しませる以上に、深く傷つけてはしまわないだろうか」
と考え、その天秤のバランスで頭がぐるぐるしてしまいます。
でも何より、僕は僕自身の感性と、彼の心の底から声にのって表れる繊細な優しさを信じているので、「自分達が面白いと思える番組にする」という思いを貫いてこれました。


きっとこれからも、僕らの人間性を象徴するかの様に、あっちゃこっちゃ迷走する番組になると思います。
でも僕らは、「好きな人たちに愛されること」の快感を知ってしまいました。
人間のクズ達が、なんとか出来る限りこれからも頑張っていきます。
僕らの野望は、全然見えてこないまだまだ遥か先に存在しています。
お付き合いください。
僕は、この野望が達成できたら、死んでもいいなあと本気で思っています。
・・・よっちさんはそうでもないんだろうなあ。いいじゃん、オマエも死のうぜ。
別に達成できたからといって、死ぬ必要はないんですけどね